奥様は取り扱い注意・1話のネタバレ!セリフで詳しく紹介!

      2017/10/13

奥様は取り扱い注意・1話のネタバレです!

 

セリフで物語を詳しくご紹介します。

 

ドラマを見た方も、まだ見ていない方にも楽しんでいただけるようにまとめました。

 

奥様は取り扱い注意・1話のネタバレをお楽しみください!

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「奥様は取り扱い注意」の相関図

 

 

「奥様は取り扱い注意」の登場人物とキャスト

 

  • 伊佐山 菜美(いさやま なみ)演 – 綾瀬はるか

天涯孤独に生まれ育ち、人の愛情を知らぬままタフに生きてきたため「普通の家庭生活」に憧れる。結婚を機に穏やかな生活を送るが、家事全般が苦手。正義感が強く、困っている人の力になろうとする。30歳

 

  • 伊佐山 勇輝(いさやま ゆうき)演 – 西島秀俊

菜美の夫。友人と合同でIT企業を経営する。菜美とは合コンで知り合い3ヶ月で結婚。天然な菜美の行動を優しく見守るだけでなく、周囲のトラブルを解決しようとする菜美の相談に優しくアドバイスをする。38歳

 

  • 大原 優里(おおはら ゆり)演 – 広末涼子

菜美の隣の家に暮らす主婦友達。知識が豊富で、年下の菜美や京子にいろいろなアドバイスをしてくれる。35歳

 

  • 佐藤 京子(さとう きょうこ)演 – 本田翼

菜美の隣の家に暮らす主婦友達。おっとりとした性格だが、好奇心旺盛で、菜美の世界を広げていく。28歳

 

  • 大原 啓輔 演 – 石黒賢

優里の夫。大学教授。学生に人気があるが、思いやりに欠けるタイプ。56歳

 

  • 佐藤 渉 演 – 中尾明慶

京子の夫。電機メーカーに努めるサラリーマン。押しに弱い。京子の高校時代の彼氏。28歳

 

  • 佐藤 良枝 演 – 銀粉蝶

渉の母。京子の姑。同居中だが、息子の渉には優しく、京子には厳しい。60歳

 

奥様は取り扱い注意・1話のネタバレ

「私が欲しいもの、それは穏やかな生活。温かな家庭。でも今の私はそんなものから1番遠い場所に存在している。」

 

中華人民共和国にあるホテルの一室で、拉致され手を拘束された状態で椅子に座りながらも、島田優子(綾瀬はるか)はそんなことを考えていた。

 

29年前、生まれたばかりの島田優子は広島県福山市にある教会の前に捨てられ、人並みの愛には恵まれずに育った。その後はある国の諜報機関の特殊工作員になるしか生き残る道はなかった。

 

ある日の夜、重要機密の入ったUSBとひとりの男を連れて中華人民共和国から脱出する任務についていた優子だったが、黒服の男達に拉致されホテルの一室に監禁されてしまう。

 

優子は特殊工作員の仕事を始めて10年、スリルとサスペンスに満ちあふれた毎日は楽しかったが、半年前からすさんだ世界しかない工作員の今の仕事から抜け出そうと決心していた。

 

特殊工作員の世界から抜け出すためには、自分の存在を消す必要があると考えた優子はわざと黒服の男達に捕まり、そこから逃げ出し、自分の後を追わせる計画を思いつき実行する。

 

「島田優子は死んだ」と諜報機関に思わせるために、優子は黒服の男達の目の前で、橋の欄干から川へと飛び込むのだった。

 

逃げる前から、新しい名前と戸籍を用意していた優子は日本に戻ることに成功する。新しい生活では、工作員時代に習得した英語を生かして一流商社の受付嬢になり「片山菜美」として暮らしはじめる。

 


 

生まれて初めての穏やかな毎日の中、同じ職場の友人からお金持ちセレブの集まる合コンに誘われ、菜美(綾瀬はるか)は生まれて初めての合コンに参加する。

 

しかし、合コンに集まったお金持ちセレブの男達の中には一緒に温かな家庭を築きたいと思えるような人はいなく、菜美が帰ろうとしたその時、ドアの向こうから伊佐山勇輝(西島秀俊)が現れた。

 

勇輝の姿を見た瞬間、菜美の胸はときめき、人生で初めての一目惚れをしてしまう。

 

菜美と目が合った勇輝は、菜美の前までやって来ると「よかったら、ここを出よう。君にここは似合わないよ。」と、みんながいる騒がしい場所を離れ、2人きりになれる外のテラスへと誘う。

 

勇輝:出身は?

菜美:新潟です。

勇輝:ご両親は健在?

菜美:いえ、2人とも病気で亡くなりました

勇輝:そうなんだ。それじゃ、僕と同じだね。僕の両親は交通事故で亡くなったんだけど。

菜美:そうなんですか。

勇輝:ひとりで生きていくのは大変だったでしょう?

菜美:あなたこそ、大変だったでしょう。

勇輝:この出会いは運命なのかもしれないね。

おしゃべりの中で、勇輝は友達と合同でIT企業の経営者をしていることなど、 2人は空が明るくなるまで時間を忘れて会話を楽しんだ。

 

菜美は自分の気持ちが勇輝に伝わるように話をしたが、親のことや出身地のことなど全ての話でウソをつくしかなく、自分の本当の過去については秘密にしていた。

 

出会ってから3ヶ月後、菜美と勇輝は結婚する。派手なことが嫌いな勇輝は結婚式を挙げたからなかったが、菜美に異論はなかった。

 

結婚を機に菜美は仕事を辞め専業主婦となり、閑静な高級住宅街の一軒家で新婚生活がスタートする。

 

しかし、結婚してから半年を過ぎる頃になると、あれだけ憧れていた穏やかな生活に菜美は飽きてしまう・・・

 


 

昼間、菜美がキッチンで苦手な料理をしていると、隣人の優里(広末涼子)と京子(本田翼)が「もし、よろしかったらお昼ご飯ご一緒しませんか?」とインターホンを押してやって来る。

 

3人それぞれ料理を持ち寄り、テーブルに料理を並べると、優里と京子が興味津々に菜美にあれこれ聞いてくる。

 

京子:新婚生活はどうなんですか?

菜美:もう半年ですから、新婚って感じでもないです。

京子:またまた〜。あんな素敵な旦那さんなんですもん。アツアツなんじゃないですか?

菜美:いえいえ

優里:あっちのほうはどうなの?

菜美:えっ?(驚いた顔)

京子:いきなり?

優里:聞くのが礼儀でしょ?

京子:ふーん、そうなんだ(興味津々な表情)

菜美:まぁ・・・それなりには(困った顔で)

優里:フッ・・・(先輩顔をして)

菜美:え?(驚いた顔で)

優里:一度途切れると、二度とそれはもう戻ってこないの。気を付けてね。

京子:すごい名言・・・

菜美:ちなみに、それが途切れそうになった場合って、どうすればいいんでしょうか?

優里:相手の予想を裏切ること、それが1番。(得意げな顔)

京子:どういうことですか?

優里:簡単に言うと、色々な工夫をして相手を楽しませなさいってこと。

菜美:部屋の雰囲気を変えてみたり、髪型を変えてみたりってことですか?

優里:フッ・・・(先輩顔をして)

菜美:え?(違うの?みたいな顔)

優里:まぁそれも含まれるかな・・・。まぁ、いただきましょう。

 

3人で菜美の料理を食べ始めると、つながったままの野菜や個性的な味のドレッシングに驚く優里と京子。菜美が料理が苦手で悩んでいることを相談すると・・・

 

優里:料理がまずいと食卓での会話が減る。 そうすると家に帰ってくる楽しみが減って、外食が多くなる。 結果的に出会いが多くなって浮気が多くなる。

菜美:え・・・(困った顔)

京子:初めてお邪魔したのに、追い込み過ぎですよ。

優里:先輩としてのアドバイスよ(強気な表情)

菜美:いくら頑張っても、どうしても料理がうまくならないんですよ。 どうしたらいいですか?( 助けて〜な表情)

優里:センスの問題だからなあ・・・

京子:退路を断ってどうするんですか〜。 (落ち込む菜美を見て)そういえば、駅前にカルチャースクールができるらしいんですよ。 いろんな講座があるみたいだから、きっと料理教室もありますよ。 せっかくだから3人で行きませんか?

優里:付き合ってあげてもいいけど(しょうがないなぁ顔)

菜美:旦那さんと相談してみます(ちょっと困惑気味な顔)

 


 

その夜も旦那の勇輝は夕飯を外食で済ませて帰ってくる。すると隠れて悔しがる菜美。

 

料理教室の事を相談すると、菜美に友達がいないことを心配していた勇輝は賛成する。

 

勇輝が風呂に入りに行くと、着ていたスーツの匂いを嗅いで女の匂いがしないことに安心する菜美。

 


 

ベッドに入ると背中を向けて眠りだす勇輝。

「背中を向けて寝るようになって、もう2週間がたつ。ひと月・半年・1年と経っていくうちにこれが普通になっていってしまうのだろうか・・・」

昼間、優里から聞いたことが気になる菜美は内心、心配になってしまう・・・

 


 

料理教室に通い始めた3人。授業が終わると同じクラスの生徒からお茶に誘われる。生徒の中の1人、知花(倉科カナ)の様子が変だと気付いた菜美は孤立していた知花も誘う。

 

みんなでお茶をしている途中、知花が1人トイレに行くと菜美が後をついて行く。トイレで2人きりになると、菜美が突然話しかける。

 

菜美:誰に殴られてるの?

知花:(驚いた顔で振り返って)何を言ってるんですか?

菜美:なんで袖をまくらないの?教室の時もそうだったよね。 腕にアザがあるからでしょ? 魚をさばいているときも、左の脇腹をかばいながらやっていたよね? もしかして殴ってるのは旦那さん?

知花:用事があるのでこのまま帰ります。(不機嫌そうにサイフからお茶代を出す)

菜美:そんなに旦那さんが怖いの?

知花:誰にも殴られていません。失礼なことを言わないでください。(トイレから飛び出してゆく)

 


 

後日、スーパーで菜美が買い物していると、料理教室に来なくなった知花を見かける。

 

知花は何かを隠すように濃い色のサングラスをしている。

 

2人は挨拶を交わし、菜美が知花のサングラスを外すと左目の周りに大きなあざができている。

 

菜美:(心配そうに)私が助けてあげようか?

知花:余計な想像しないで、自分でぶつけただけだから・・・

 

気まずそうに知花はそそくさとその場から離れて行くと、菜美はスーパーから知花のあとを尾行するのだった。

 


 

その夜、帰宅した勇輝は菜美の異変に気付くと・・・

 

勇輝:何かあった?

菜美:えっ?(驚いた顔)

勇輝:いつもと雰囲気が違うからさ・・・。話を聞くよ。

菜美:(にっこりと微笑む)

 


 

勇輝:水上さんがDVを受けているのは間違いなさそうだね

菜美:だから助けてあげたいと思ってるんだけど、うまい方法が分からなくて・・・。 そもそも水上さんが自分から被害者だって認めてくれないと助けようもないし・・・。

勇輝:自分の弱さを認めるというのはとても難しいことなんだ。 水上さんは誇りと尊厳を傷つけられている。 それも自分が結婚相手として選んだ人間に。 だから混乱して、恥ずかしくて・・・。 そう簡単には打ち明けられないよ。

菜美:じゃあ、どうすればいいのかなぁ。

勇輝:(腕を組んで考え込む)う〜ん・・・。 友達に相談してみれば?

菜美:友達って・・・?

勇輝:大原さんと佐藤さんだよ。 女性同士で相談したほうが名案が浮かぶかもしれないよ。

菜美:うん(明るい顔でうなずく)

 


 

翌日、菜美の家に集まった3人は相談を始める。

 

京子:菜美さんの気持ちもわかりますけど。 もし私が当事者だったら、ほっといてほしいかな・・・

菜美:やっぱり、恥ずかしいから?

京子:それもあるけど、人に話したことがバレて、もっとひどい目にあうかもしれないないですし。

優里:ていうか、もう相当酷い目にあってるていう話でしょ? そもそも家庭内暴力って、ただの暴力だし。 要するに、暴力を受けている人間のことを見捨てるか、助けるかのどっちかってことでしょ。

京子:選択肢がその2つしかないなら、どっちを選ぶかは決まってますけど。 でも他人に「さあ助けてあげるから」・・・ってされるのも、形を変えた暴力のような気がするんです

優里:じゃあ、他人じゃなくなればいいのよ

京子:えっ・・・?

優里:友達になって手を差し伸べてあげれば何の問題もない。

京子:すごい、とんち!一休さんみたい。(感心する)

優里:まーな。(得意げな表情)

菜美:友達になるには、どうすればいいんですか?

優里:真心を伝えればいい

菜美:(考え込んで)お中元を贈るとか?

京子:いい考えですね(激しく同意)

優里:(あきれた顔で)君たちはアホなのか?真心を伝えると言ったらアレしかないでしょ

菜美・京子:ん?(首をかしげる)

 


 

夕方、知花が家に帰ってくると郵便受けに菜美からの手紙が入っていた。優里にヒントをもらった菜美が何枚も書き直しながら、真心を込めて書いた手紙を読むと・・・

 

「この前はいきなり不躾なこと言ってしまいごめんなさい。 あなたの気持ちを考えず自分の気持ちだけを押し付けてしまって反省しています。 でも、やっぱりあなたのことは放っておけません。 だから、あなたが話したくなった時に相談に乗れたらと思っています。 そんなわけで、まずは友達になりませんか? 3日後のお昼にうちで友達の大原優里さん、佐藤京子さんとランチ会をやります。 2人ともとってもいい人です。 みんなでどうでもいい話をしながらご飯でも食べましょう。 ぜひいらしてくださいね。」

 

手紙を読み終わった知花は嬉しそうな顔をするのだった。

 


 

3日後のお昼、菜美の家でランチ会の準備をして、知花がやって来るのを待つ3人。しばらくすると知花が緊張気味にやってくる。

 

はじめは緊張していた知花だったが、何気ない会話をしながら食事を楽しむうちに笑顔になってくる。

 

デザートを食べる頃になると、時間が気になりだした知花は帰っていく。

 

知花:ごちそうさまでした。とても楽しかったです。(笑顔で)

京子:また一緒にお昼食べましょう

知花:はい

優里:約束ね

知花:はい

菜美:会いたくなったら、いつでも連絡ちょうだい

知花:はい!(にっこりと微笑む)

 

帰って行く知花の後ろ姿を見送る3人。

 

菜美:いつになったら話してくれるのかな?

優里:本当の友達になったときでしょ

京子:焦りは禁物ですよ

菜美:うん

 


 

夜、知花がキッチンで皿洗いをしていると、すぐ近くに旦那の喬史が無表情で立っていることに驚く。

 

知花:なんですか?

喬史:シャンプーが切れていたよ

知花:すいません。うっかりしていて。今すぐ交換しますから。(焦りだす)

喬史:もう遅いよ(怒鳴り声)。 僕が交換しておいた。 いつも言ってるだろう、僕が一生懸命に働いて何不自由ない生活をさせてあげているんだから、君は家のこと完璧にやってくれないとダメじゃないか。(冷静な声で)

知花:はい・・・。気をつけます(恐怖に震えた声で)

喬史:僕がいくら注意しても、君は全く成長しないね。 でも僕はあきらめないよ。 君のために、何度でも注意し続けるよ (キッチンに置いてあったグレープフルーツをタオルで包んで固く縛り、知花の全身を強く打ちつける)

知花:うっ・・・(痛みに耐えながら)許してください(恐怖に怯えながら懇願する)

喬史:だめだよ、君のためなんだから(冷静な表情で、何度も打ちつける)

 


 

あくる日の昼間、菜美が自宅に帰ってくると知花が玄関前で待っている。

 

笑顔で菜美が近づくと、包帯をした腕を吊っている知花の姿を見て菜美の表情が曇る。

 

急遽、優里と京子にも菜美の家に来てもらい、知花は今まで隠していた秘密を話し始める。

 

知花:主人と知り合ったのは18歳で、私がまだ高校生でした。 コンパニオンのアルバイトをした時、あるパーティーで主人から熱心に声をかけられて。 優しそうだったし、生活にも余裕がありそうで。 私にはとても魅力的な男の人に見えたんです。 うちは母子家庭で、ずっと生活に余裕がなかったから。 付き合い始めてすぐの頃から、「君には僕がいないとダメなんだ」て言われて。 初めはそれを愛の言葉だと思っていたけれど。 本当は私を縛りつけるための言葉だったんです。 それに気づかないで、いつからかそう信じてしまったんです。 私は・・・この人がいないと生きていきていけないって。

優里:自分を重要な存在だと相手に思い込ませることが、DVをする男の人の手口だって聞いたことがある

知花:高校卒業して、すぐに結婚して・・・。 よく叱られはしましたけど、暴力を振るわれることはありませんでした。 でも・・・。結婚生活か3年目の頃から、それは突然始まったんです。 キッチンの床に水が一滴落ちてただけで、殴られたことがありました。

京子:結婚して何年目なんですか?

知花:6年です

京子:DVが始まってすぐに、別れようとは思わなかったんですか?

知花:主人は暴力を振ったあと、すぐに謝ってくれるんです。「君のためにしたことだから許してくれ」って。 この手当をしてくれたのも主人なんです。優しくを包帯を巻いてくれて・・・

優里:病院に行かせたくないからよ

菜美:DVのことがバレたら困るから。それは優しさなんかじゃない

知花:(唖然とした表情)私が弱いのは・・・女だからですか? それとも・・・。ただ、私が弱いからですか?(シャツを一枚脱ぐと、腕や胸がアザだらけ)助けて・・・ください。(涙を流しながら頭を下げる)

 

知花の悲痛な叫びを目の当たりにし、胸を痛める菜美、優里、京子。

 


 

夜、旦那の喬史がバラの花束を抱えて家に帰ってくるが、知花の出迎えがなく、喬史はイライラしながらリビングに行くと、知花の他に菜美、優里、京子が「ご相談がある」と座って待っている。

 

リビングには喬史が学生時代に獲得したボクシングのトロフィーや賞状が飾られていた。

 

喬史:なるほど、あなたたちがおっしゃりたいことはよく分かりました。私がDV行為を辞めないと警察に通報するということですね。

菜美:はい

喬史:困ったな。ところで知花と知り合われてどのくらいですか?

菜美:3週間ほどです

喬史:フッ・・・。そんな短い期間で知花のことを分かった気になっているんですか? この傷は知花の不注意で階段から落ちたときのものです

京子:でも・・・本人が

喬史:知花には、虚言癖がありましてね。 たまに人の同情を買おうとして、ありもしないことを話すんです。 でもすぐにそれがばれて、これまで多くの友人を失ってきました。 私が多忙なせいで、十分に愛情を与えていないからかもしれません。 これからは、さらに気をつけたいと思いますので知花のことを許してやってください。

知花:・・・・・・

喬史:(威嚇するような目で知花を見て、強い口調で)知花

知花:(立ち上がり頭を下げ、弱々しい声で)ご迷惑をおかけしました。 これからは気を付けますので、許してください

 

怯える知花の姿を見て、呆然とする菜美、優里、京子。

 

喬史:もう時間も遅いので、お帰りいただいてもよろしいですか

 


 

夜、3人で自宅に帰る道中・・・

 

京子:知花さん、どうして負けてしまったのでしょうか?

菜美:あの男を目の前にして、怖くなっちゃったのかも

優里:それもあるけど、生活のせいもあるでしょ

京子:どういうことですか?

優里:高校を出て、すぐに結婚して、贅沢に暮らしてきたんだよ。 精神面でも金銭面でも、どっぷりあの男に依存して生きてきたわけだから、急にそこから抜け出せるわけがない。 生活って、ある種の檻みたいなものだから・・・。 まぁ、それも計算した上で、あの男は若いときから知花さんを縛ってきたんだと思うんだけど

京子:知花さん、どうなってしまうんでしょうか?私たちが動いたせいで、これ以上ひどい目にあわなきゃいいけど・・・

優里:無視されても嫌われても、連絡し続けよう。 いつか本当のSOSを発してくれたときに、私たちが全力で助けてあげればいい

菜美・京子:うん

京子:私、DVの勉強をします

優里:私も知り合いに詳しい人がいないか当たってみる

菜美:(考え込んだ表情)

 


 

翌日、菜美は知花の家の前まで行き「捨てても構わないからね」といって紙袋を渡す。

 

知花はまた暴力を受けたのか、包帯を巻いた腕を吊って、色の濃いサングラスをして目元を隠しているのだった。

 

それからしばらくは平穏な毎日が続いた。しかし、知花はあれ以来料理教室に来ることもなく、連絡をしても返事は無かった。

 

知花の家を訪れてから1ヶ月ほど経った日の夜、何かを決意した知花は菜美に連絡するが、料理中の菜美は電話に気づかない。

 

知花が電話を切ったあと、旦那の喬史が帰ってくる。出迎えも食事の用意もしていないことに、イラダチながら喬史がリビングまで来て、叱りつけようとすると・・・

 

知花:(決心した表情で)別れてください

喬史:また、あのろくでもない女たちに余計なことを吹き込まれたんだな

知花:違います。全て私の意思です。自分で決めたことです。

喬史:君は僕がいないと生きていけないだろ?別れた後の生活はどうするんだ? 君みたいな無能な女は社会に出ても働き口なんかないぞ。

知花:これ以上、あなたに心と体を傷つけられるくらいなら餓死しても構いません

喬史:そうか・・・。わかったよ(その場から急に離れる)

知花:(緊張が解けたのか、ハァハァと大きく息をする)

喬史:(しばらくして再び現れると、後ろに隠していた包丁で知花の腹部を刺す)

知花:うっ・・・(痛みにうめく)

喬史:(知花を見下ろしながら)死にたくないだろ? 僕が助けてあげようか?だから言ったろう、君は僕がいないと生きていけないんだ。 助けてほしかったら、ちゃんと言うんだ「助けてください」って。

知花:(痛みに苦しみ、おびえた表情で涙を流しながら)助けて・・・ください。

 

リビングに置かれた小さなクマのぬいぐるみが一部始終を見ていた。

 


 

菜美は夕飯の支度を終え、スマホを見ると知花からの留守電に気づく。

 

「知花です。私、闘ってみます。また電話します」

 

留守電を聞いた菜美はすぐにエプロンを脱ぎ、知花の家へと急いで走ってゆく。

 


 

菜美が知花の家の前までやって来ると、何やら人だかりができている。

 

玄関の前には救急車が停められており、腹部に包丁が刺さったままの知花が担架で運ばれ、救急車に乗せられるところだった。

 

付き添ってきた旦那の喬史は、菜美の姿に気がつくと軽く会釈をして救急車に乗り込み、病院に向かう。

 


 

10日後、知花の病室で2人きりになる菜美。知花の表情はすっかり曇っている。

 

菜美:医者には何て言ったの?

知花:包丁持ったまま、転んだって・・・。 疑われましたけど、そう言い張るしかなくて。私・・・、あの人から逃げられません。 逃げたら殺されちゃう・・・(涙声)

菜美:あの夜、使ったんでしょ?私があげたプレゼント。

知花:はい。でも・・・。

菜美:あの男をどうしたい?刑務所に入れたい?

知花:(首を振りながら)これ以上、事を大きくしたくないです・・・。 あの男から離れられるならそれだけで十分です。

菜美:わかった。私が何とかしてあげる。

 

菜美は意を決したように病室の入り口まで行き、ドアを閉める間際に

 

菜美:あっ、みんなには内緒ね(笑顔で言い残して病室を後にする)

知花:(驚いた顔)

 

知花の病室から帰る途中、菜美は歩きながら考えていた。

 

「主婦としてどうにか問題を解決しようとしたけれど、うまくいかなかった。だから晩御飯の支度を終えたら、少しの間主婦という役柄を捨てようと思う」

 


 

夜、喬史が帰宅すると、玄関前で菜美が待ち伏せていた。「話がある」と喬史を挑発し、家の中に入ってゆく菜美。

 

喬史:で、話ってなんですか?

菜美:知花さんに暴力をふるい続けてきたことを認めて、離婚しませんか? 知花さんを自由にしてあげてください。

喬史:フッ・・・。ばかばかしい。何を言うかと思ったら・・・。帰ってくれ(怒った顔)

菜美:(にやりと笑って)せっかく穏便に済まそうと思ったのに・・・

 

ソファーから立ち上がり、リビングに飾られた小さなクマのぬいぐるみを喬史の前に持ってくる菜美

 

菜美:私がプレゼントしたの。中に何が入っているか分かる?HDD内蔵の監視カメラ。

喬史:(驚き、表情が険しくなる)

菜美:(ぬいぐるみの目を指さして)この部分がカメラになってるの、よく出来ているでしょ? あんたが知花さんを刺したところもバッチリ映ってるはずよ

喬史:(慌ててソファーから立ち上がり脅す)おとなしくそれを渡したら、無事に家に帰してやる

菜美:(余裕の笑みで)フッ・・・。安っぽいセリフ。(そっとソファーにぬいぐるみを置き、クマに話しかける)すぐ済ませるから待っててね

 

ソファーから立ち上がった菜美と喬史、向かいあってにらみあう

 

菜美:来ないの?じゃあ、私から(喬史に強烈な往復ビンタをかます)

 

殴られた勢いでメガネがふっ飛んだ喬史は頭に血がのぼり、形相を変えてボクシングのファイティングポーズで菜美に殴りかかるが、パンチをつかまれ、全く相手にならない。

 

喬史をつかんだ菜美は、学生時代に獲得した、喬史の栄光の象徴のようなボクシングのトロフィーに喬史の頭を、プライドをへし折るように、何度も打ち付ける。

 

最後には結婚指輪を指から抜き取りながら、床に喬史をねじ伏せる。

 

菜美:(悶絶する喬史を見下ろし、どすの利いた声で)動画をインターネットにさらされて、すべてを失いたくなかったら離婚しろ。わかったな? 慰謝料としてこの家を知花さんに渡せ、わかったな? 3日以内にこの町から出ていけ。 そして・・・。 (結婚指輪をかざして)二度とこれをはめようと思うな。

喬史:(鼻血を出しながら、何度もうなずく)

菜美:(喬史を見下ろし、にらみながら)どこに行っても見張ってるから

 


 

家から出てきた菜美は、クマのぬいぐるみに向かって「気持ちよかった〜」と笑顔でスキップしながら自宅へと帰ってゆく。

 

「学生、OL、主婦、女。分かりやすいレッテルは私たちを狭い檻に閉じ込めてしまう。 ときには、そのオリから飛び出して自由に動いてみればいい。 そうすれば自分が本当に求めていたものに気づくだろう」

 

そんなことを考えながら帰る途中、菜美は喬史からぬきとった指輪を投げ捨てるのだった。

 


 

ある日、知花の家の前に菜美、優里、京子が来ると、引越センターの車に知花の荷物が入ったダンボールが次々と積まれているところだった。

 

玄関から出てきた知花は、すっかり明るい表情になっており、3人をを見つけると駆け寄って来る。

 

知花:お世話になりました

優里:いろいろ、うまくいってよかったね

知花:はい

京子:落ち着いたら連絡してくださいね

知花:はい

菜美:がんばってね、強くなってね

知花:(菜美に抱きつくと、涙が溢れ出す)

 

最後に「じゃあ、また」と知花は言い残し、引越センターの車に乗り込み街を去ってゆく。

 


 

その夜、勇輝が家に帰ると、玄関から階段、階段からベッドルームへと誘うように火のついたろうそくが並んでいる。

 

ビックリした勇輝が、ろうそくの道を辿ってベッドルームにまで行くと、セクシーな格好をした菜美が待っていた。

 

「我が家の問題を片付けよう」と菜美は勇輝をベッドに押し倒しながら考えていた。

 

「絶対に途切れさせてなるものか」

 

 

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奥様は取り扱い注意・1話のゲスト

ドラマ「奥様は取り扱い注意」エピソード1「料理教室」のゲストキャストは主婦水上知花を演じた倉科カナさんでした。

 

旦那からのDVに恐怖を感じ、悩みながらも誰にも言えず苦悩する知花は、はじめは暗い表情で菜美に心を開かずに拒絶していましたが、次第に菜美を信頼し始めると心を開き、笑顔を見せるようになっていきました。

 

倉科さんは、知花の心境の変化を見事に演じられていたのではないでしょうか。

 

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